Summary
この記事では、静脈瘤の症状について詳しくお話しします。静脈瘤の症状は多岐にわたりますが、特に足に現れることが多いです。早期に症状を理解し、治療を受けることが大切です。
Table of Contents
はじめに
早朝の足のけいれん
むくみと不快感
見えるねじれた血管
皮膚の変色と内出血
持続する湿疹とかゆみ
潰瘍と治りにくい傷
結論
はじめに
静脈瘤を心配している患者さんは大変多く、典型的な症状を持つ人もいれば、そうでない場合もあります。この記事では、静脈瘤の症状について説明します。
早朝に足がつる
早朝、特に寝ている間や明け方に足がつることがあります。これは静脈瘤の初期症状としてよく見られます。立ち仕事や長時間の座り仕事をしている人に多く、夕方になると症状が強くなることが多いです。静脈瘤の治療を行うと、ほとんどの場合は治ります。
むくみと不快感
足の血管に血液が溜まることでむくみが生じます。夕方には靴がきつく感じることが多いです。むくみは、心臓や肝臓、腎臓の病気でも起こるため、夕方以降にむくみが特に強くなる場合は、静脈瘤を疑ってみましょう。血液中の水分が血管の外に染み出し、皮下脂肪に溜まることがむくみの原因となります。
拡張した血管
くるぶしや足の甲、ふくらはぎ、太ももに拡張した血管が見える場合、静脈瘤の可能性があります。細い赤や青の血管が見えることがあります。1~2ミリの小さな血管は、皮膚がピリピリすることがあります。4㎜以上の血管の場合は、色素沈着や潰瘍を起こしてくることがあります。
皮膚の変色と内出血
長期間、足の血管に血液が溜まると、毛細血管が破れやすくなり、内出血を起こします。これが繰り返されると、皮膚に鉄分が溜まり、色素沈着として現れます。この色素沈着は自然には消えませんが、手術を行うと薄くなることがあります。外見的なコンプレックスとなることが多いです。
持続する湿疹とかゆみ
くるぶしやスネに湿疹やかゆみがある場合、皮膚科の治療だけでは治らないことがあります。上半身にも同様の症状がある場合、静脈瘤以外の原因が考えられますが、足にだけ発生する湿疹やかゆみは静脈瘤が原因である可能性が高いです。特に湿疹が6ヶ月以上治らない場合は、専門医を受診することをお勧めします。
潰瘍と治りにくい傷
くるぶし周辺に傷ができて広がることがあります。これが潰瘍に発展することもあります。足が腐って切断するのではないかと心配される方がいらっしゃいますが、基本的にそのようなことはありません。潰瘍が治りにくい場合は、静脈瘤の治療を検討することが必要です。
結論
静脈瘤の症状はさまざまです。早期に診断し、適切な治療を受けることが大切です。気になる症状がある場合は、専門医での超音波検査を受けてみましょう。静脈瘤の症状に当てはまる方は、専門のクリニックで相談することをお勧めします。
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